その他 形成外科
【診療Tips】縫合と吻合の違いとは?神経・腱・血管・腸管で使い分ける手術用語 はじめに手術記録や論文を書く際に、「縫合」か「吻合」か 迷ったことはありませんか?
特に、神経や血管を扱う分野では、用語選びを誤ると意味が変わることがあります。
本記事では、形成外科・一般外科・手外科などでよく使う例を挙げながら、「縫合」と「吻合」の違いと使い分け方 をわかりやすく解説します。
1. 縫合(Suture)とは 例:
2. 吻合(Anastomosis)とは 管腔同士をつなぐので「吻合」になる
代表例:
血管吻合(vascular anastomosis)
腸管吻合(intestinal anastomosis)
胆管吻合(biliary anastomosis)
ポイント
血液や消化物などの流れが継続する構造は「吻合」を使う。
まとめ「縫合」は管腔構造がない組織に使用
「吻合」は管腔構造を持つ組織を接続するときに使用
神経や腱は必ず「縫合」、血管や腸管は「吻合」
なんとなく「縫合」と「吻合」を使っていた人もいると思うけど、正しく使い分けることで、手術記録や学術論文の正確性が向上するよ。
指導医
リンク
小野真平(形成外科医)/ Shimpei Ono(Plastic Surgeon)
日本医科大学形成外科学教室 准教授/医師。Advanced Medical Imaging and Engineering Laboratoryを主宰。
手足の形成外科、マイクロサージャリー、再建外科を専門とし、臨床・研究・教育に従事。可動式義指の開発、VR教育、3D超音波や医用画像工学の応用、PROsを重視した研究を展開。
美術解剖学や医療イラストレーションにも造詣があり、芸術と医学の融合をテーマに講演・執筆。教育活動では学生・研修医指導のほか、東南アジア医学研究会(Ajiken)部長として国際医療交流・災害医療にも取り組む。
-その他 , 形成外科 -医学生 , 吻合 , 外科 , 学会発表 , 形成外科 , 手術記録 , 神経縫合 , 縫合 , 腱縫合 , 血管吻合
author
関連記事 形成外科 手外科
Key Point Summary Z形成術は皮弁Aと皮弁Bを入れ替える横転皮弁であり、60°の角度設定で73%延長できる。 皮線(クリーセ)に直交する長軸方向の瘢痕は瘢痕拘縮をきたしやすい。z-pl ...
その他
はじめに 「生活保護の患者は医療費がかからないから受診が多い」という言説は、医療現場でしばしば耳にします。実際に、生活保護受給者(医療扶助対象者)の医療費は一般患者に比べて高い傾向があるとする論文や行 ...
ER 形成外科
Key Point Summary 釣り針は「返し」がついているため、引き抜こうとしても抜けない。 針を進行方向にすすめて、針先の「返し」を皮膚の表面から出して、ニッパーでカットして抜去する。 &nb ...
形成外科 手外科
Key Point Summary 手掌部の動脈アーチは、アーチが形成されている完全型と形成されていない不完全型がある。 Allen testは、橈骨動脈を犠牲にしても手指末梢血流が保たれるかを確認す ...
その他 形成外科 整形外科
【おすすめ教科書】外傷 外傷初期診療ガイドライン JATEC 外傷外科に関わるDrが知っておくべき基本的な知識や技術が掲載されているGolden standardの本です。 JATECは ...