日記

【日記】第16回 韓日形成外科学会@大邱に参加|Hand Surgeryセッション座長&講演とAI翻訳体験レポート

はじめに

  • 2025年9月11日から13日まで、韓国・大邱で開催された第16回 韓日形成外科学会(KJPRS 2025)に参加しました。

  • 今回の学会は、韓国と日本の形成外科医が会し、最先端の研究や手術技術を共有する場です。

  • 私は初日朝一番のHand Surgeryセッションで座長を務め、さらに講演も行いました。

 

大邱の朝と会場の雰囲気

  • 大邱は韓国南部に位置する都市で、学会会場はHotel Inter-Burgo Daegu

  • 今朝は川面に朝日が映え、学会初日の高揚感をさらに盛り上げてくれました。

大邱の朝:ホテルから見える美しい景色に学会初日の緊張感が高まる瞬間。

 

Hand Surgeryセッションでの座長・講演

  • 初日朝9:00からHand Surgeryセッションが開催されました。セッション冒頭では、共同座長のSae Hwi Ki先生とともに進行を担当しました。

  • また講演も務めました:Modification of the Reverse Digital Artery Island Flap that Does Not Require Skin Grafting at the Donor-site
    (私の発表テーマ:ドナー部に植皮を必要としない改良逆行性指動脈皮弁について)

初日朝のプログラム。Hand Surgeryセッションがトップバッターとして開催されました。

 

AI翻訳システムの導入

  • 今回のKJPRSでは、最新のAI同時翻訳システムが導入されていました。
  • 発表スライドや講演内容がリアルタイムで翻訳され、言語の壁を越えたディスカッションが可能に。
  • まだ翻訳システムの速度や正確性には課題が多く残っていましたが、国際学会の未来を感じさせる内容でした。

参加者に配布されたAI翻訳デバイス。リアルタイムで音声翻訳がされる。

 

展示ブースと手術器具

  • 学会場には企業展示も多数出展。韓国製のマイクロサージャリー器具や最新の手術補助デバイスを手に取って確認できる貴重な機会でした。

示されていたZEISSの手術顕微鏡

展示ブースではマイクロ手術に特化した精密な器具が多数展示されていました。

 

まとめ

  • 今回のKJPRS参加で、国際的な研究交流だけでなく、AI技術が学会運営に導入される未来を体感しました。

  • 特にAI翻訳システムは、今後の国際学会を大きく変える可能性を秘めています。

  • また、自身の発表を通して国内外の医師と議論を深めることができ、大変有意義な経験となりました。

 

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小野真平(形成外科医)/ Shimpei Ono(Plastic Surgeon) 

日本医科大学形成外科学教室 准教授/医師。Advanced Medical Imaging and Engineering Laboratoryを主宰。 手足の形成外科、マイクロサージャリー、再建外科を専門とし、臨床・研究・教育に従事。可動式義指の開発、VR教育、3D超音波や医用画像工学の応用、PROsを重視した研究を展開。 美術解剖学や医療イラストレーションにも造詣があり、芸術と医学の融合をテーマに講演・執筆。教育活動では学生・研修医指導のほか、東南アジア医学研究会(Ajiken)部長として国際医療交流・災害医療にも取り組む。

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