Shimpei Ono

都内の大学病院に勤務する形成外科医です。 外傷形成外科を専門にしています。

形成外科 皮膚科

【Step by Step 手術手技】背部の炎症性粉瘤

Key Point Summary   粉瘤に炎症が生じた状態を炎症性粉瘤と呼ぶ。 炎症性粉瘤は、切開排膿 or ステロイド注射で炎症を沈静化させる。 炎症が沈静化してから1ヶ月以上あけて根治術(=嚢 ...

ER 形成外科

【Step by Step 手術手技】頭部挫創のステイプラー(医療用ホッチキス)縫合

Key Point Summary 頭部(有毛部)挫創の処置におけるステイプラー(医療用ホッチキス)の利点を理解する。 ステイプラーのほうが、皮膚の血流障害のリスク↓。 ステイプラーでは、処置が数秒で ...

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ER 歯科・口腔外科

顎がはずれた

2021/7/4  

# 顎がはずれた=顎関節脱臼 ・下顎頭が関節結節を乗り越えて前方移動し、元に戻せなくなった状態。・下顎が前方にずれる前方脱臼の頻度が高い。・原因:大きな開口時(あくび、大笑い、歯科処置など)に生じる。 ...

形成外科 皮膚科

【Step by Step 手術手技】顔の脂肪腫

Key Point Summary   脂肪腫(lipoma)は、成熟脂肪細胞の増殖によって生じる良性腫瘍である。 治療は、手術による摘出。脂肪腫摘出後の死腔に血腫が溜まらないようにドレーン ...

ER 形成外科 皮膚科

【診療Tips】高齢者の四肢のスキンテア

Key Point Summary   スキンテアは、表皮剥離ではなく皮膚剥脱創である。 高齢者の四肢や顔に好発する。 剥脱した皮膚は植皮の機序で生着するので、ややドライ(乾燥させる)側で管 ...

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ER 形成外科

【Step by Step 手術手技】動物咬傷(犬・猫)

2022/9/29    , , , , ,

Key Point Summary 猫に咬まれた小さな咬傷が、重症感染に移行しやすい。 原因菌はパスツレラ菌が多く、抗生剤はオグサワ内服かユナシン点滴を選択する。 四肢の動物咬傷ではXpを撮影しておい ...

形成外科 皮膚科

【Step by Step 手術手技】後頚部の粉瘤

Key Point Summary 粉瘤は毛漏斗部の皮膚がめくりかえって皮膚の下に袋状構造物ができたもの(=毛包嚢腫とも呼ばれる)。 無毛部である手掌や足底にも発生することがあり、その場合はHPVの関 ...

ER 形成外科 手外科

【Step by Step 手術手技】指ブロック

Key Point Summary 指ブロックは、掌側から or 背側から注射する方法がある。掌側からのほうが痛みが強い。 掌側からのブロックには、皮下 or 腱鞘内に注射する方法があるが、基節骨背側 ...

ER 手外科 整形外科

【Step by Step 手術手技】肘内障の整復法

Key Point Summary 肘内障は、橈骨頭が輪状靭帯から亜脱臼した状態である。 「子どもの手を引っ張り上げたら急に泣き出して腕を動かさなくなった」というのが典型的なエピソード。 肘の腫脹や内 ...

ER その他 形成外科 手外科 整形外科

【診療Tips】破傷風トキソイド

破傷風 ■ 概要 破傷風菌(Clostridium tetani)が産生する毒素(tetanospasmin)により、運動神経の終板や脊髄前角細胞、脳幹の抑制性の神経回路が遮断され、 ①筋硬直(rig ...

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ER

薬の包装シート(PTP)を誤って飲んでしまった

2021/7/4  

# PTP(press through package)包装シートの誤飲 ・PTP包装シートとは錠剤を包装する方法の1つである。プラスチックとアルミからできている。プラスチック部分を押すと裏側のアルミ ...

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ER 形成外科

【Step by Step 手術手技】肘の皮膚剥脱創

Key Point Summary 関節上(肘頭、膝蓋など)の挫創や皮膚剥脱創は、ステリストリップではなく、縫合による閉創が望ましい。 縫合後にシーネ外固定を併用することで、術後の創トラブル(創離開や ...

形成外科 皮膚科

【Step by Step 手術手技】脂漏性角化症→RFナイフで削切

Key Point Summary   脂漏性角化症(seborrheic keratosis: SK)= 老人性疣贅。UVや皮膚の老化が原因。 RFナイフのラウンドループ電極の○の間に病変の山をひっ ...

形成外科 手外科

【Step by Step 手術手技】指の末節骨骨折(閉鎖骨折)

Key Point Summary 末節骨は解剖学的に、末梢側の膨らみ(tuft)、真ん中のくびれ(shaft)、中枢側の再び膨らんでいる部分(base) に分けられる。 Shaftの横骨折は不安定( ...

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整形外科

ぎっくり腰(急性腰痛症)

2021/7/4  

# 急性腰痛症(発症から1ヶ月以内)・ERにおける初期対応を想定しているため亜急性〜慢性の腰痛症(有症期間が≧1ヶ月)は除外している・急性腰痛症の典型的なエピソードは「30代の健康な男性が重い荷物を持 ...

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