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【著者紹介】小野 真平(Shimpei Ono, MD, PhD, FACS)
- 「マイナー外科・救急」運営者である小野真平は、東京都内の大学病院(日本医科大学付属病院)に勤務する日本形成外科学会専門医です。
- ケガやキズの治療を専門に20年以上、救急外来やERでの外傷治療を中心に、手外科・再建外科・マイクロサージャリー・熱傷再建など幅広い分野で臨床・研究・教育活動を行っています。
小野 真平 Shimpei ONO, MD, PhD, FACS
【略歴】
年月 | 経歴 |
---|---|
1998年 3月 | 群馬県立前橋高校 卒業 |
2004年 3月 | 日本医科大学 卒業・医師免許取得 |
2006年 4月 | 日本医科大学 形成外科 入局 |
2009年10月 | 新潟手の外科研究所(3ヶ月間) |
2010年 1月 | 名古屋掖済会病院 手の外科(3ヶ月間) |
2010年 3月 | 医学博士(Ph.D.)取得 |
2010年 4月 | 米国ミシガン大学 形成外科 留学(2年間) |
2012年 4月 | 日本医科大学 高度救命救急センター 勤務(1年間) |
2013年 4月 | 聖隷浜松病院 手外科・マイクロサージャリーセンター クリニカルフェロー(1年間) |
2015年 4月 | 会津中央病院 形成外科・美容外科 部長 |
2015年10月 | 日本医科大学 形成外科 講師 |
2017年 4月〜 | 日本医科大学 形成外科 准教授 |
【学会活動・資格】
日本形成外科学会 評議員・専門医
Fellow of the American College of Surgeons(FACS)
再建・マイクロサージャリー分野 指導医
日本創傷外科学会 評議員・専門医
日本熱傷学会 専門医
臨床研修指導医
身体障害者手帳に係る指定医
- Plastic and Reconstructive Surgery (PRS) の Reviewer
【勤務先】
- 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科(水曜:手足の外科外来担当)
113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131 (代表)
E-mail: s-ono@nms.ac.jp
- メディカルプラザ江戸川(江戸川病院)(火曜・金曜外来担当)
133-0052 東京都江戸川区東小岩2-24-18
TEL: 03-3673-4892 (代表)
【活動理念】
- 小野真平は、「Medical × Art × Science」の融合を通じて、教育・臨床・研究の3分野をつなぐ活動を続けています。
【診療内容】
- 手足の外科・マイクロサージャリーを専門とし、手足の外傷や熱傷、瘢痕拘縮などの再建を数多く手がけてきました。特に切断指の再接着術やマイクロサージャリーを駆使した複雑な再建手術を得意とし、救急外来での初期対応から高度再建まで、一貫した治療を提供しています。
- 近年では、これまで培った技術を応用し、手の変形性関節症(更年期手)や手の形の治療(指の延長)、義指・義足、手の美容手術といった幅広い分野にも取り組んでいます。
- 単に機能を回復させるだけでなく、患者満足度(QOL)の向上を重視した治療を目指しています。
【研究内容】
- 臨床現場で日々直面する課題を研究テーマに据え、「より安全で確実な手術」と「患者の生活の質(QOL)の向上」を目標に、形成外科と工学を融合させた研究を進めています。
- 再建外科・手外科の技術を基盤としつつ、患者視点の満足度評価や義指・義足の開発など、治療後の生活支援にも焦点を当てています。
【メディカルイラストレーション】
- 小野真平は、メディカルイラストレーション(Medical Illustration)を得意とし、学会やワークショップでのレクチャーを多数行っています。
- 形成外科やマイクロサージャリーなど、複雑な解剖や手術手技を「わかりやすく可視化」することを目的に、独自の描画技法を駆使したイラストを作成しています。
- また、VR・3Dモデリング・AI技術と融合した新しい表現方法を探求し、教育用コンテンツの制作や国際学会でのプレゼンテーションにも積極的に取り組んでいます。
【国際活動・教育活動】
小野真平は、日本医科大学 東南アジア医学研究会(Ajiken)の部長として、日本と東南アジア諸国の医療交流や国際共同研究を推進している。具体的には、毎年タイ・チェンマイを拠点にフィールドワークを実施し、糖尿病性足潰瘍や虚血性足病変などを対象とした住民スクリーニング調査を行っている。この活動は、チェンマイ大学との連携のもとで継続されており、医療格差の改善や国際的な研究ネットワークの構築に貢献している。
さらに、ベトナムやインドにおいて先天奇形や外傷後変形に対する再建外科・形成外科のボランティア手術を行い、現地患者の治療のみならず、現地医療スタッフへの技術指導を通じて持続可能な医療体制の構築を目指している。
日本国内では、世界各国からの留学生を受け入れ、手外科やマイクロサージャリー、救急外傷治療を中心とした教育プログラムを提供している。
これらの活動は単なる技術提供にとどまらず、互いに学び合う機会として位置づけられており、「持続可能な国際医療体制の構築」と「グローバルな視点を持つ次世代医療人の育成」を理念として取り組んでいる。