以下のイラストは、modified Kessler の手技をstep by stepで解説したものだよ。わかりやすく伝えるために糸は1本で描いているけど、実際の屈筋腱縫合では上記の両端ループ針(針が両端に2本あり、その間の糸が輪っかになっている)を使用するため、1回針を通すと2本の糸が通ることになるよ。一通りの操作が終わると、腱断端には4本の糸が通る(=4-strand)ことになるよ。
日本医科大学形成外科学教室 准教授/医師。Advanced Medical Imaging and Engineering Laboratoryを主宰。
手足の形成外科、マイクロサージャリー、再建外科を専門とし、臨床・研究・教育に従事。可動式義指の開発、VR教育、3D超音波や医用画像工学の応用、PROsを重視した研究を展開。
美術解剖学や医療イラストレーションにも造詣があり、芸術と医学の融合をテーマに講演・執筆。教育活動では学生・研修医指導のほか、東南アジア医学研究会(Ajiken)部長として国際医療交流・災害医療にも取り組む。