Key Point Summary
Grasping様式よりもlocking様式を採用した腱縫合の方が強度は勝る。
そのため、早期自動運動療法(early active mobilization: EAM)ではlocking様式を採用した腱縫合が望ましい。
ただしlocking様式では腱がしめつけられるため、腱のロック部の糸をかける幅は<5mmが望ましい。
Q & A
Outline
【Locking Loop vs Grasping Loop】
- Locking様式を採用した腱縫合の方が、Grasping様式を採用した腱縫合よりも強固でゆるまない。
Hotokezaka S et al: Differences between locking loops and grasping loops: Effects on 2-strand core suture . J Hand Surg Am 1997;22995-1003.
- そのため、早期自動運動療法(early active mobilization: EAM)ではlocking様式を採用した腱縫合が望ましい。
- ただし、locking様式のほうが腱が締め付けられるため腱の血行に留意しないといけない。
- 主縫合の際、腱のロック部の糸をかける幅は<5mmが望ましい(幅2〜3mmで十分とする報告がある)。
Xie RG, Xue HG, Gu JH, Tan J, Tang JB. Effects of Locking Area on Strength of 2-and 4-Strand Locking Tendon Repairs. J Hand
Surg Am 2005;30:455-460.
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