Key Point Summary
2022年4月の診療報酬改定(2年ごとに施行)
- 診療報酬:医療機関にその対価として支払われる費用のこと。
- 診療報酬は2年ごとに改訂(見直し)され、これを診療報酬改訂と呼ぶ。
- 2022年の改訂では、診療報酬本体+0.43%(医科+0.26%、歯科+0.29%、調剤+0.08%)、薬価−1.35%、材料費−0.02%だった。
■参考資料:日本医師会 なるほど!診療報酬
レジデント
全体としてはプラスだけど、薬価は−1.35%もマイナスですね!?
形成外科関連の改訂(全体)
- 初診・再診料:情報通信機器を用いた場合の新規点数(オンライン診療料という名称が廃止され、初診料等に組み込まれる)
ポイント
- 初診料(情報通信機器を用いた場合)251点
- 再診料(情報通信機器を用いた場合) 73 点
- 外来診療料(情報通信機器を用いた場合)73点
- リフィル処方箋の設定{1処方につき30日以上の投薬を行った場合には、3回まで算定可(100分の40の点数)}
レジデント
リフィル処方箋ってなんですか?
リフィル処方箋 = 症状が安定している患者に対して、医師 & 薬剤師の適切な連携のもと、一定期間内に処方箋を反復利用できるとする新しい制度だよ。上限は3回までだよ。
指導医
形成外科関連の改訂(処置・新設)
※新生児、3歳未満の乳幼児(新生児を除く。)又は3歳以上6歳未満の幼児に対して行った場合は、新生児局所陰圧閉鎖加算、乳幼児局所陰圧閉鎖加算又は幼児局所陰圧閉鎖加算として、それぞれ所定点数の100分の300、100分の100又は100分の50に相当する点数を所定点数に加算する。
■ 関連記事:【保険診療Tips】下肢創傷処置(2022年診療報酬改訂で新設)の徹底解説!
形成外科関連の改訂(手術・新設)
- 自家脂肪注入(K019-2)
- 眼瞼内反症手術(K217)に眼瞼下制筋前転法(4230点)が追加
- 下肢静脈瘤手術(K617)に静脈瘤切除術(1820点)が追加
- 切開創局所陰圧閉鎖処置機器加算(K939-9)
切開創局所陰圧閉鎖処置機器加算、というのはいわゆる縫合創にNPWTを貼付する"incisional NPWT"のことだね。
指導医
形成外科関連の改訂(手術・診療報酬UP)
- 創傷処理(K000)
- 小児創傷処理(K000-2)
- 皮膚切開術(K001)
- デブリードマン(K002)
- 遊離皮弁術(K017)
- 筋膜切開術(K023)
- 骨折経皮的鋼線刺入固定術(K045)
- 骨部分切除術(K049)
- 関節滑膜切除術(K066)
- 合指症手術(K101)
- 小耳症手術(K299)
- 口唇腫瘍摘出術(K421)
■参考資料:医科診療報酬点数表
■ 関連記事:【保険診療Tips】下肢創傷処置(2022年診療報酬改訂で新設)の徹底解説!
リンク
リンク