Key Point Summary
ペンレステープは、リドカインを有効成分とする貼付用局所麻酔剤である。
処置の(30分〜)1時間前に貼付する。
極量があり、「大人は6枚・子どもは2枚までが安全」と覚えておく。
Q & A
Outline
【ペンレステープ】
- ペンレステープ18mgの添付文書
- リドカインを有効成分とする貼付用局所麻酔剤である。
【禁忌】
- 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者。
【効能・効果】
① 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和
② 伝染性軟属腫(水いぼ)摘除時の疼痛緩和
③ 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
【用法・用量】
① 静脈留置針穿刺時
→ 1回1枚、穿刺予定部位に約30分間貼付する。
② 伝染性軟属腫(水いぼ)摘除時
→ 患者は小児のことが多いため1回2枚を目途に、伝染性軟属腫摘除予定部位に約1時間貼付する。
③ 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
→ 成人には1回6枚まで、小児には下記枚数までを、レーザー照射予定部位に約1時間貼付する。
【薬物動態】
- 血清中のリドカイン濃度は貼付してから2時間程度でピークをむかえる。
【保険請求】
- ①静脈留置針穿刺時の疼痛緩和、②伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和、③皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和、に使用した場合にのみ算定可能である。
- その場合、(40)処置欄や(50)手術・麻酔欄などに記載して請求する。
- 医師が処方箋で投薬することはできない。
■ 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に使用した場合の保険請求について
■ 伝染性軟属腫摘除時における使用方法および保険請求について
Step by Step
■ Step 1
- 施術予定(予約時間)の1時間前にペンレステープを貼付する準備をする。
- 準備物品:ハサミ、サージカルテープ
■ Step 2
- ペンレステープを病変部に合わせた大きさ(水いぼでは1個あたり1×1cm程度、レーザーでは照射予定範囲)に切って、フィルムを剥がして貼付する。
- ペンレスの使い方(マルホ株式会社)
■ Step 3
- 汗をかくとテープが剥がれ、麻酔効果が薄れるため、処置するまでは、なるべく涼しい部屋で静かに過ごす。
- 剥がれやすい場合は、上から紙テープ(サージカルテープ)などで補強するとよい。