Key Point Summary
自家脂肪注入(K019-2)は、2022年の診療報酬改訂で新設された。
算定するためには、施設条件があり、事前に申請が必要。
申請に際しては、形成外科医と耳鼻咽喉科医の登録が必要。
適応疾患に関しては、今後明らかになると思われる(2022年5月現在)。
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Q & A
自家脂肪注入(K019-2)
ポイント
1. 50mL未満 22900点
2. 50mL以上100mL未満 30530点
3. 100mL以上 38160点
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通知
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自家脂肪注入は、鼻咽頭閉鎖不全の鼻漏改善を目的として行った場合に、原則として1患者の同一部位の同一疾患に対して1回のみの算定であり、1回行った後に再度行っても算定できない。
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自家脂肪採取に係る費用は、所定点数に含まれ、別に算定できない。
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注入した脂肪量に応じて所定の点数を算定する。なお、当該注入量を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
■参考資料: 鼻咽腔閉鎖不全症に対する軟口蓋脂肪注入
施設基準
- 形成外科を標榜している病院であること。
- 形成外科の経験を5年以上有する常勤の医師が2名以上配置されており、そのうち1名以上が形成外科について10年以上の経験を有していること。
- 関係学会から示されている指針に基づいた所定の研修を修了し、その旨が登録されている医師が1名以上配置されていること。
- 耳鼻咽喉科の専門的な研修の経験を10年以上有している常勤の医師が1名以上配置されており、連携して手術を行うこと。
- 緊急手術の体制が整備されていること。
- 関係学会から示されている指針に基づき、自家脂肪注入が適切に実施されていること。
届け出
- 自家脂肪注入の施設基準に係る届出は、様式87の24を用いること。
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