Key Point Summary
釣り針は「返し」がついているため、引き抜こうとしても抜けない。 針を進行方向にすすめて、針先の「返し」を皮膚の表面から出して、ニッパーでカットして抜去する。
Q & A
Step by Step
■ Step 1
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1%キシロカインで指ブロックする。
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麻酔がきくまで3分待つ。
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ペアン or ダイアモンド持針器を準備する
■ Step 2
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針をペアンで把持し、皮膚を貫通させて「返し」をニッパーなどでカットする。
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針を下図の手順で抜去する。
■ Step 3
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生理食塩水で洗浄し、ゲンタシン軟膏を塗布する。
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破傷風トキソイド1Aを皮下 or 筋肉内に注射する(通常は上腕外側に注射する)。
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患部の感染徴候(発赤、熱感、腫脹、疼痛)がでるようなら再診を指示する。
「針の一部がない」など異物残存が疑われる場合は、Xp撮影する。
■ 処方箋
- ケフラールカプセル(250mg): 1回1錠 1日3回 毎食後 2日分
- ロキソニン錠(60mg): 1回1錠 1日3回 毎食後 2日分
- ムコスタ錠(100mg): 1回1錠 1日3回 毎食後 2日分
- ゲンタシン軟膏 10g : 1本
■ コスト
・創傷処置<100cm2(J000)or 皮膚切開術<10cm(K001)が妥当と思われる。
創傷処理(K000)は、麻酔をし、糸を使う(結紮 or 縫合をおこなう)場合にのみ算定可能である。
手掌・足底異物摘出術(K097)、筋肉内異物摘出術(K029)などの「異物摘出術」は異物が深くに刺入し(画像評価を要し)、麻酔をして切開・摘出しないといけない場合に算定可能である。
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