1. はじめに：形成外科の最高峰ジャーナル “PRS”
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Plastic and Reconstructive Surgery（PRS） は、世界最大の形成外科学会 ASPS（American Society of Plastic Surgeons） の公式学術誌。
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1950年創刊以来、世界で最も引用される形成外科誌として権威を確立しています。
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対象領域は再建・美容・マイクロサージャリー・神経・小児・教育研究など幅広く、臨床・実験・レビュー・教育系すべてを網羅するトップジャーナルです。
2. 投稿システムと査読プロセス
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投稿は Editorial Manager（https://www.editorialmanager.com/prs）を通じてオンライン提出。
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Single-blind査読制：査読者は著者名を知るが、著者は査読者を知らない。
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Editor-in-Chief（Kevin C. Chung, MD）が全体を統括。
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Cascading review：PRSで不採択になっても、希望すればPRS Global Openへの自動転送可。
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Biostatistical review（統計専門査読）も導入。
3. 各論文タイプと制限（最新版）
| 論文タイプ | Abstract | 本文語数 | 参考文献数 | 図表数 | SDC（含Video） |
|---|---|---|---|---|---|
| Original / Experimental / Special Topic | 250語 | 3,000語 | 無制限 | 20 | 最大10（動画8本まで／各5分以内・合計20分） |
| Ideas & Innovations | 250語 | 1,000語 | 無制限 | 4 | 最大8（動画5本まで） |
| Letter / Reply / Viewpoint | なし | 500語 | 5 | 2 | 最大4（動画6分以内） |
| Video Plus | 250語 | 1,000語 | 無制限 | 4 | 最大8（動画8本まで／合計20分以内） |
補足：
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Case ReportはPRSでは受理されません（PRS-GOのみ可）。
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Editorialは原則として編集委員のみ投稿可能。
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“Experimental” では臨床的意義を明確にする Clinical Relevance Statement を要記載。
4. Research Guidelines（新基準）
- PRSは2025年より研究デザインの最低基準を強化。以下の研究は査読前にリジェクトされる場合があります：
✅ Survey Studies（アンケート研究）
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回収率20%以上が原則。
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20%未満の場合、非回答者分析（non-responder analysis）を補足データとして提出必須。
✅ Systematic Reviews / Meta-analyses
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10本未満の論文を対象とするメタ解析は査読対象外。
✅ Database Research
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医学的意義や新規性が乏しい解析はリジェクト対象。
✅ 教育研究
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コントロール群や目的設定のない報告は査読対象外。
5. 倫理・著作権・Open Accessポリシー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著作権 | 受理時にASPSへ移転（eCTAで電子署名） |
| IRB / 同意 | 人・動物研究は承認・同意記載必須 |
| 倫理遵守 | ヘルシンキ宣言およびNIH動物実験基準準拠 |
| Preprint | 原則不可（投稿時に過去投稿を明示） |
| AI著者 | ChatGPT等AIツールは著者になれず、Acknowledgmentに明記 |
| 著者数上限 | 10名（超過時は全員署名フォーム提出） |
| 図像改変 | 禁止。加工はトリミング・色調補正程度に限る |
| 患者同意 | 英語署名の専用フォーム必須。バーやモザイク処理は不可。 |
| Open Access Option | 可能（Hybrid方式）— CC BY-NC-ND $3,997 / CC BY $4,668（税別） |
| Data Availability | データ公開は任意だが、可否の記述が必須。 |
6. 原稿フォーマット要件
タイトルページに記載すべき内容：
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論文タイトル（最大135文字／略語展開でカウント）
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著者名・最高学位（3つまで）
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所属・所在地
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対応著者情報（住所・メール）
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全著者の利益相反・研究費開示
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学会発表歴
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Running Head（40文字以内）
本文構成：
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Structured Abstract（Originalのみ）
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背景・方法・結果・結論
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参考文献はAMAスタイル
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図・表は別ファイル（TIFF/PNG/JPEG 300dpi以上）
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動画は.mp4形式、5分以内、英語ナレーションまたは字幕必須
7. 査読後から掲載までの流れ
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投稿 → 初期査読（Cursory Review）
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Peer Review（2〜5名）
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Minor / Major Revision → 再査読
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採択 → 電子校正（48時間以内返送）
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“PRS Online First” で先行公開（受理後約10営業日）
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最終版は印刷・PubMed収録
8. Level of Evidence（LOE）システム
- PRSではすべての臨床研究に独立パネルがLOEを付与。
（著者申告は不要）
| 分類 | 例 | レベルI〜Vの基準 |
|---|---|---|
| Therapeutic | 治療介入 | RCT→Level I, 後ろ向き比較→III |
| Diagnostic | 検査 | ゴールドスタンダード比較→I |
| Prognostic/Risk | 予後・リスク因子 | 多施設前向き→I, 症例報告→V |
💡 非評価対象： 基礎研究・教育研究・レビュー・AI解析など。
9. 掲載後の広報・共有ポリシー
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PDF配布は禁止。 共有はPRSJournal.comリンク経由のみ。
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SNS投稿は図表最大2点＋リンク付き可。
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投稿例：
“Proud to share our new publication in @PRSJournal: [タイトル]
#plasticsurgery #PRSJournal” -
自己ウェブサイト掲載可（タイトル、著者、概要、リンクのみ）。
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最終受理原稿は12か月後に大学リポジトリへ掲載可。
⚠️ 免責・YMYL対応
- 本記事は医療者（医師・研究者）向けの情報提供を目的としています。
患者・一般向けの診療助言ではありません。
内容は2025年時点のPlastic and Reconstructive Surgery公式ガイドラインに基づいて作成しています。