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【日記】第57次アジ研(日本医科大学・東南アジア医学研究会) in タイ

はじめに

  • 2025年8月、日本医科大学の教員・学生が参加する第57次東南アジア医学研究会(通称:アジ研)タイ国のチェンマイとタマサートで実施されました。
  • 本年度からアジ研の部長は小野真平へ交代し、新体制での渡航となりました。
  • 活動の再開は、コロナ禍で途絶えていた国際交流を再構築し、医学研究に軸足を置いた学びの場を広げる大きな一歩となりました。
タイのカラフルなお菓子

タイのカラフルなお菓子

 

活動の三本柱

今回のフィールドワークは以下の3つを柱として展開されました。

  1. 肝臓癌エコースクリーニング
    地域住民を対象に肝疾患リスクを評価。学生も診察補助に参加し、画像診断を現場で学ぶ機会となりました。

  2. Wellbeing調査(住民の幸福度評価)
    アンケートを用いて健康と生活の質を多角的に分析。文化背景が幸福感に与える影響を考察し、住民との双方向的な学びを重視しました。

  3. フットケア活動(足病予防・セルフチェック指導)
    糖尿病性足病変予防を目的とし、住民へセルフチェック方法を指導。YouTube動画やポスターを活用し、教育的効果を高めました。

肝臓がんエコースクリーニングの様子

肝臓がんエコースクリーニングの様子

タイの住民の方々を対象にしたWellbeing調査

タイの住民の方々を対象にしたWellbeing調査

足病予防のためのフットケアプロジェクト

足病予防のためのフットケアプロジェクト

 

日本医科大学の医学生主体の取り組み

  • 学生は、渡航前から日本で診察法などを学び、現地での診察・調査では大活躍しました。これにより、実地での学びと社会貢献を両立し、医療教育における国際交流の重要性を実感できました。
Red Cross Stationで活動に参加した方々との集合写真

Red Cross Stationで活動に参加した方々との集合写真

 

チェンマイ大学との交流

  • 8月16日には、Thank You Party がフラマホテルで開催されました。チェンマイ大学学長・ナライン先生をはじめ、現地学生も多数参加。日本医科大学の学生は事前に準備した歌やダンスを披露し、心からの感謝を伝える場となりました。
Thank You Partyでのナライン学長からのご挨拶

Thank You Partyでのナライン学長からのご挨拶

 

トラブルと対応

  • 活動中、1人の教員に体調不良が発生しましたが、チェンマイ大学の協力により安全に対応できました。
  • 今後は参加者の既往歴やアレルギー把握を徹底し、体調管理体制を強化する方針です。

 

広報と今後の展望

  • 今回の渡航を契機に、アジ研公式 YouTubeチャンネルとInstagram を開設し、活動を広く発信する体制が整いました。また、同門会助成金の支援を受けることができ、財政的な基盤も強化されました。
  • 来年度(2026年)は、日本医科大学とチェンマイ大学の交流60周年にあたる節目の年です。記念シンポジウムや式典を通じて、両大学の関係をさらに深める予定です。

 

 

おわりに

  • 第57次アジ研は、学生・教員・現地関係者の協力により無事に成功裏に終えることができました。
  • 日本医科大学の誇るべき伝統を継承しつつ、国際医療に貢献する人材育成の場として、今後も活動を発展させていきたいと思います。
タイの原風景:蓮の花

タイの原風景:蓮の花

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Shimpei Ono (Plastic Surgeon)

Associate Professor, Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Nippon Medical School. He specializes in hand and foot plastic surgery, microsurgery, and reconstructive surgery, and is involved in clinical practice, research, and education. His research interests include the development of movable prosthetic fingers, VR education, application of 3D ultrasound and medical imaging engineering, and emphasis on PROs. He also has an interest in art anatomy and medical illustration, and lectures and writes about the fusion of art and medicine. In his educational activities, in addition to teaching students and residents, he is also involved in international medical exchange and disaster medicine as the director of the Association for Southeast Asian Medical Research (Ajiken).

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