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【診療Tips】術中の動画・写真を撮影するためのカメラ三脚の条件

Key Point Summary

局所麻酔の手術動画&写真を撮影するためのカメラ三脚に関して解説する。

カメラ台が360°回転でき、アームが水平方向に伸ばせるタイプが便利。

 

Q & A

 

resident
コロナ禍でいろんなものがデジタルにシフトしていますよね。これからは手術や手技も動画で学ぶ時代ですね!ところで、術中の動画ってどのように撮影してますか?

全麻オペの時は手術室の天井に備え付けられたカメラをつかって録画しているよ。局麻オペの時は三脚を使用して録画しているよ。
medical advisor

resident
術者の頭につけるウェアラブルカメラはどうでしょうか?

術者の視点で録画できるから理想的だね。ただ、術者が頭を動かすと映像もブレてしまうので、映像の質としてはどうしても落ちてしまうよね。ブレ補正の技術が向上すれば、ウェアラブルカメラがベストと思う。医療の外科系分野でニーズは高いので、良い製品が開発されるのを期待したいね!
medical advisor

 

井上広一ら. 医学分野におけるウェアラブルカメラ活用方法の検討. 日本大学医学部総合医学研究所紀要2016;4:72-76.

佐藤啓太ら. 外傷手術トレーニングを目的としたウェアラブルカメラの使用経験. 日本腹部救急医学会雑誌 2016;36:1215-1217.

 

カメラの三脚】

  • 術中写真・動画を記録する上で、カメラの三脚は不可欠である。
  • 局麻オペを撮影するためにカメラ三脚に求められる条件をまとめた。

カメラ台に、ビデオカメラ、カメラ、携帯(iphoneなど)が装着できること。

カメラ台が好きな角度に調整できるできる雲台(360°回転できるボールヘッドタイプがオススメ)。

アームが水平方向に伸びること。

三脚の重心が安定していて倒れづらいこと(持ち運ぶわけではないので、ある程度、脚に重さがあったほうがよい)。

球体になっている部分(ボールヘッド)でカメラ台が360°回転できる。

 

アームが水平方向に伸びることで術野の真上から撮像が可能になる。

 

著者がオススメのカメラ三脚】

 

Neewer カメラ三脚(製品型番:10090826 )】

  • 軽量構造 & 高い安定性: カーボンファイバーにより軽量 & 28mmの大きな直径のチューブで非常に丈夫
  • 回転可能なセンターコラム(水平アームを支えている部分):センターコラムを垂直方向(0 /22.5 / 45 /67.5 / 90度)or 水平方向(360度回転)に回転可能。
  • 調整可能で重い耐荷重:最大 184cmまで拡張可能。折りたたんだ状態で67cm。最大耐荷重は15kg
  • パノラマビュー: 360度回転するボールヘッドとバブルレベルがパノラマビューを提供。
センターコラム=肩関節、水平アーム=腕、ボールヘッド=手関節に見立てて考えるとわかりやすいね。
medical advisor

 

 

Neewer スマートフォンホルダー垂直ブラケット(製品型番:10091433)】

  • 本製品(アクセサリ)をカメラ台のネジに装着することで、携帯(iphoneなど)での撮像が可能になる。
  • iphoneは、撮像条件(焦点距離や光量など)を自動で調整してくれるため、ビギナーでも質の高い動画&写真を撮影できる。また、動画撮影中に画面の白○を押すと、同時に写真も撮影できるので便利である。
外回りの看護師さんに、手術の重要な局面ごとに白○を押してもらって、写真を記録しているよ。
medical advisor

 

カメラ台にスマートフォンホルダーを追加して、携帯(iphoneなど)を装着する。携帯は縦でも横でも装着可能である。携帯を挟んで固定する構造になっているため、通常サイズの携帯であれば、どんな機種でも装着できる。

 

動画撮影中に右下の白○を押すと写真も同時に記録できる。

 

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Shimpei Ono (Plastic Surgeon)

Associate Professor, Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Nippon Medical School. He specializes in hand and foot plastic surgery, microsurgery, and reconstructive surgery, and is involved in clinical practice, research, and education. His research interests include the development of movable prosthetic fingers, VR education, application of 3D ultrasound and medical imaging engineering, and emphasis on PROs. He also has an interest in art anatomy and medical illustration, and lectures and writes about the fusion of art and medicine. In his educational activities, in addition to teaching students and residents, he is also involved in international medical exchange and disaster medicine as the director of the Association for Southeast Asian Medical Research (Ajiken).

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