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[Diary] Participated in the Prosthetics and Orthotics Support Center Open House Event! Acute Care Physician's Perspective on Prosthetic Rehabilitation and Bridges to Reintegration into Society

はじめに

  • 2025年9月6日、義肢装具サポートセンターで開催された施設公開イベントに参加してきました。
  • 普段、急性期病院で働いている私にとって、義足や義肢に関わる現場を直接見る機会はとても貴重です。

 

患者さんを支えるだけでなく、社会への発信も!

  • このイベントでは、単に患者さんのために義肢や装具を作成するだけでなく、社会に向けて積極的に発信している姿勢が印象的でした。
    • 義足のファッションショー

    • 義足使用者によるスポーツ競技会

    • 義肢製作の見学や体験

  • 特にファッションショーでは、義足が“生活を取り戻すための道具”という枠を超えて、個性や生き方を表現する一部になっていることを強く感じました。

義足が魅せる新しい可能性 ー ファッションとスポーツの世界へ

 

体験ブースでの学び

  • イベントでは、子どもも大人も楽しめる体験コーナーがありました。
    • 指や手の型取り体験

    • 車いすや歩行補助具の試乗

    • 義足の部品組み立て体験

  • 実際に指型を作る工程を体験したことで、義肢を作る技術の繊細さと職人技を肌で感じることができました。

義手製作の第一歩「型取り体験」

型取りから生まれるリアルな義手模型

義足で一歩踏み出す体験型リハビリ

 

急性期病院勤務者としての視点

  • 急性期病院では、私たち医師が担当するのは創傷治療や断端形成まで
  • 患者さんが義足を装着し、リハビリを経て日常生活に復帰する過程は、通常は回復期リハビリ病院や義肢装具士に委ねられます。
  • そのため、義足装着後の歩行訓練やメンテナンスを直接見る機会はほとんどありません。
  • 今回、実際に歩行訓練や競技用義足を目にし、医療のゴールが「傷が治る」ことではなく、日常生活への完全復帰と維持管理まで広がっていることを実感しました。

 

医療と社会をつなぐ場

  • 義肢装具サポートセンターが行っている活動は、医療現場での治療と社会での生活をつなぐ大切な橋渡しです。医療者として、患者さんの「その後」を知ることは、治療に対する視点を広げる大きな学びになりました。

  • 今回の見学を通じて、今後の診療でも患者さんとご家族に義足装着後の生活や選択肢を具体的に伝えられるようになりたいと感じています。

 

まとめ

  • 義肢装具サポートセンターは、患者さんと社会をつなぐ重要な存在

  • ファッションショーや競技会など、義足に対する新しい価値観を発信

  • 急性期医療者が普段見られない、義足リハビリやメンテナンスの現場を学べた貴重な体験

今後もこうした取り組みに積極的に参加し、患者さんの生活全体を見据えた医療を目指していきたいと思います。

📌 イベント情報

義肢装具サポートセンター施設公開
日程:2025年9月6日(土)10:00~15:30
会場:東京都新宿区南千住
入場料:無料
詳細:https://www.kousaikai.or.jp/support/

2025年 義肢装具サポートセンター 施設公開イベント

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Shimpei Ono (Plastic Surgeon)

Associate Professor, Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Nippon Medical School. He specializes in hand and foot plastic surgery, microsurgery, and reconstructive surgery, and is involved in clinical practice, research, and education. His research interests include the development of movable prosthetic fingers, VR education, application of 3D ultrasound and medical imaging engineering, and emphasis on PROs. He also has an interest in art anatomy and medical illustration, and lectures and writes about the fusion of art and medicine. In his educational activities, in addition to teaching students and residents, he is also involved in international medical exchange and disaster medicine as the director of the Association for Southeast Asian Medical Research (Ajiken).

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